最新 次の日記(2010-03-06)» 編集

KONO's Diary-休むに似たり



2010-03-03 [長年日記]

_ [] 100年予測

アメリカで大変権威ある情報機関「ストラトフォー」の創立者でCEOの著者が、今後の100年間の国際関係を予測する本。

まず国際社会において、アメリカの支配はまだ始まったばかりであり、21世紀はアメリカの時代になる、とした上で、以下のような予想を立てる(表紙カバー裏の惹句より)。

・アメリカ・イスラム戦争は近く終局をむかえる。

・勢力を回復したロシアは、アメリカと第2の冷戦をひきおこす。

・アメリカへの次の挑戦者は中国ではない。中国は本質的に不安定だ。

・今後、力を蓄えていき傑出する国は、日本、トルコ、ポーランドである。

・今世紀半ばには、新たな世界大戦が引き起こされるだろう。その勝敗を左右するのはエネルギー技術であり、宇宙開発である。

・そして、今世紀の終わりには、メキシコが台頭し、アメリカと覇権を争う。

アメリカが傑出した存在であり続ける理由として、著者は、太平洋と大西洋の両方にアクセスできる国家である点を挙げている。将来メキシコが台頭するのも同じ理由である。中国が思ったほど伸びないのも、海洋へのアクセスが悪いため。日本・トルコ・ポーランドも、その国の位置する場所ゆえに、力を蓄える…といった具合に、とにかく「場所」がキーファクターである、と説く本。

そういえば以前読んだ『銃・病原菌・鉄』(著者インタビュー)でも同様の主張があったなぁ、と思い出したのだけど、調べてみるとこのような発想は地政学という学問から来ているものらしい。

どこで生まれたかで大枠が決まってしまうというのはなんだかつまらないような気もするが、全く同じ能力を持つ人間が日本に生まれるかソマリアに生まれるかでその後の展開は全然異なってくることは確かだし、国のレベルでも案外同じようなものなのかもしれない。

21世紀中盤に勃発すると予想する宇宙戦争のディティール等、細かい部分もなかなか面白いので、興味のある方は是非。

[]



あわせて読みたい rss
最新 次の日記(2010-03-06)» 編集
カバー画像はWikimedia Commonsより。
Permission is granted to copy, distribute and/or modify this document under the terms of the GNU Free Documentation License, Version 1.2 or any later version published by the Free Software Foundation; with no Invariant Sections, no Front-Cover Texts, and no Back-Cover Texts. A copy of the license is included in the section entitled "GNU Free Documentation License".
画像提供元:http://commons.wikimedia.org/wiki/Image:Field_of_hay_bales_-_omeo.jpg