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KONO's Diary-休むに似たり



2009-11-28 [長年日記]

_ [] 自転車で痩せた人

今年の春先頃からほぼ毎週プールに通っている。もともと泳ぎは全然得意ではなくて、クロールで25mを何とか泳げる程度だったのだけど、健康診断の血圧とコレステロールの数値は年々悪くなるし、少しは意識して身体を動かさないとこの先辛いかな、と思い立ったのだった。

区営の温水プールで一回一時間程度を泳ぐことにしたら、最初は300m〜400mくらいしか泳げなかった。なにしろ25mを泳いだだけで息が上がってしまって、都度しばらく休まなければならなかったのだ。これはただ単に泳ぐときに全力を出しすぎていたという部分が大きいのだけど、泳ぎが下手だと力を抜くこともままならない。

その後少しずつ泳げる距離が延びた。夏に区民プールの水泳教室にも通って、最近は一回1000mをノルマにしている。今後できれば2000mくらいまで伸ばしたいが、一時間では難しいかもしれない(ので、時間を延ばすことも考えている)。

で、ちょっと前に健康診断があった。プールに通い始めて何カ月も経っていたので、少しは良い方向に向かっているだろうと期待した…のだが。

ウェストと体重は落ちたものの、血圧とコレステロールは全然落ちていなかった。 いろいろ調べてみたら、週に一回程度の運動ではダメで、週に三〜四回は運動しないと血圧方面の効果は出にくいらしい。そうは言っても、週に何日もプールに通うわけにもいかない。 そんなとき、ふと思い立ってこの本を手に取ったのだった。

高千穂遥は、かつて『クラッシャー・ジョウ』『ダーティ・ペア』シリーズを愛読し、インターネット前のパソコン通信の全盛期にはコンプティークネットの「矢野徹の狂乱酒場」でもお世話になったことがあるが、ここ十年以上はごぶさただった。 本書は、50歳にしてスポーツ自転車に乗り始めた著者が、どのように自転車にのめりこんでいったか、その結果どのような効果が身体に現れたかが克明に描かれている。

体重84キロ、体脂肪率24パーセントの肥満体形に陥り、高脂血症、高血圧を医師に宣告された高千穂遙が、わずか2年で24キロの減量に成功し、体脂肪率を10パーセント以下にした、その秘訣をすべて公開する。

「そうだ。自転車があった」……そう叫んだのは、50歳の春だった。すぐにスポーツ自転車を入手し、肉体改造に取りかかった。楽しく、激しく、明るく自転車を乗りたおす日々。その過程をあますことなく描いた。

 50歳? 遅くない。十分に間に合う。食事制限? 不要だ。毎日、趣味としてスポーツ自転車に乗る。それでいい。それだけで、生活習慣病は完全に克服できる。

 団塊の世代、停年退職したあと、やることがない。ノープロブレム。自転車に乗ろう。すばらしいスポーツ自転車の世界が、あなたを待っている。

[takachiho-haruka.comより引用]

『クラッシャー・ジョウ』等の小説でもそうだが、この人の書く文章は実に「簡にして要を得て」おり、読者を駆り立てる力が非常に強い。この本の中で、著者はツール・ド・フランスを七連覇した名選手が乗っていた本格的なスポーツバイクを買い*1、毎日サイクリングロードを何十キロも走って肉体改造に成功するのだが、読んでいるとつい「自分もできるかも」と思ってしまう。

かくしてぼくも、毎日の通勤の中で自転車に乗れば、少しは効果があるかな、等と思い始めて、ついに新しい自転車を買ってしまったのだった。さすがに何十万円もする自転車じゃないけれども、それでも「ママチャリ」なら何台も買えてしまう値段だ*2

そんなわけで、うかつに読んでしまうと何万円もする(何十万円もする)新しい自転車を買ってしまうかもしれないという危険極まりない本。でもとても面白いのでお勧め。著者のサイト(リンク先の中盤あたり)に著者が自転車に乗り始める前と何年か乗った後の写真があるのでご参考まで。

*1 価格は当然何十万円もするが、著者曰く、これは四輪でいえばF1カーのような自転車で、自動車のF1は個人では買えないが自転車なら買える、とのこと。

*2 自転車を買った時の話は、稿を改める。

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カバー画像はWikimedia Commonsより。
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