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KONO's Diary-休むに似たり



2009-07-13 [長年日記]

_ [NEWS] キリンとサントリーが経営統合へ

最近のニュースは、新聞やニュースサイト等報道機関の記事よりもtwitterの方が速かったりすることが多い(特に訃報関係)が、このニュースは今朝出勤時、電車で隣り合わせた人が広げた日経の紙面に大見出しが踊っていて、非常に驚かされたのだった。ほどなく他のニュースサイトにも後追い記事が出て、キリンホールディングスは「具体的に決定している事実はない」としているものの、方向性としてそう大きく間違っているわけでもなさそうである。

で、この件とは直接関係ないのだけど、ビールがらみの話を少し。

傑作映画「グラン・トリノ」の中で、イーストウッド演じるウォルト・コワルスキーは、自宅の玄関前で缶ビールをやたら飲んでいるのが、観ていて妙に気になっていた。作中コワルスキーは決して貧民というわけじゃないけれどもさして裕福でもない、という設定で、年金暮らしだし、あんなに毎日ビールを何缶も飲んでいたら、他の食料を買う余裕がなくなるんじゃないか、と思ったのだ。

でも、その後調べてみたら、アメリカではビールの350ml缶が1ドル未満(78セント〜95セント)で買えるらしいということが判って、ああそれならコワルスキーが劇中遠慮なくシパシパとプルタブを開けていたのもムベなるかな、と納得したのだった。

日本の場合、ビールの税金が高いのである。

で、その解決策として発泡酒が生まれ、発泡酒の税率が上がるとさらに第三のビールとか、新ジャンルとかいうカテゴリーが誕生したのだった。

この「発泡酒」や「第三のビール」って、良くも悪くも、非常に日本的なプロダクトだと思う。

「税金が高い」という問題に対し、税金を下げるという(時間のかかる)正面突破ではなくて、税金を回避するというスピーディなアプローチ。そして、ビールとは異なる原材料を使いながら、ビールと見まごうようなよく似た外観・味の飲み物を作り出してしまう技術。

これは他の国には、絶対にマネできない解決方法だと思う。日本の発想・技術力があればこその成果だろう。

でもどうせだったら、ビールの高税率を避けるのだったら、ビールに似た風味の飲み物ではなく、見た目や味はビールとは全く異なるのに、ビール党だったらきっと大好きになるような、新しい酒を開発してくれればもっと良かったのに、とも思う。

もしキリンとサントリーが本当に経営統合するのだったら、新会社で是非そんな新しい飲み物を開発して欲しい。

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カバー画像はWikimedia Commonsより。
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