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KONO's Diary-休むに似たり



2009-06-01 [長年日記]

_ [] 脳から変えるダメな自分

やる気が起こらない、集中力がない、早起きできない、自分を抑制できない(実行できない、ついやってしまう、やめられない)…というような性格的・精神的な悩みに対する対処方法を脳神経外科の専門医が「脳の性質」から説き起こして解説・助言する本。取り上げられている問題はこの他に、「空気が読めないといわれる」「自分の考えをまとめられない」「思い出せない言葉が増えている」「アイデアが浮かばない」「時間を無駄遣いしてしまう」「同じ失敗を繰り返す」「ネガティブ思考に陥りやすい」「変化への対応力がない」。

この手の悩みに対して「ほんの少し頑張ればあなたにもできる」「必要なのは勇気だけ」というような精神論的なアドヴァイスがよく見られる。これはこれで多分正しいのだろうけど、こういう助言に従おうとしてもうまく行かなかった時、自分自身が何だかずいぶんちっぽけな存在に思えてしまう、という問題があった。

これに対して本書では、「脳とはもともとああいう性質のものだから、こうやれば状況を改善しやすくなる」というような展開で、読んでいるうちに自分の脳も客観的に眺めることができそう。改善策も、調子の悪いキカイをチューニングするような感じで、実践してみたらやっぱりうまく行かないということもきっとあるだろうけど、たとえ失敗しても精神論的なアドヴァイスに従った時より自分のエゴは傷つかずにすみそうな感じで、そういう予感がある分、気楽に試してみようかな、という気分になれる。文章もすごく理系的で、理路整然としている。

ぼくがこの著者の本を読むのは今回が初めてだけど、この人過去に『脳がさえる15の習慣』等の本をベストセラーにしているらしい。この辺の本が既読の方は、本書も同工異曲の可能性もあるのであまり強くは勧めないが、築山節という著者の本をまだ読んだことがないという方は、ぜひ一度手にとって見ることを薦める。

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カバー画像はWikimedia Commonsより。
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