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KONO's Diary-休むに似たり



2008-05-20 [長年日記]

_ [日記] ハット! ハット! ハット!

(5月18日の話だった)

小学二年生の息子が最近好きな漫画は「アイシールド21」。泥門高校のアメリカンフットボール部が舞台の物語である。

で、本物のアメフトの試合を観たいとねだられたので、調べてみたところ、ちょうどう社会人リーグで「パールボウル」というトーナメントが進行中だったので、スタジアムに行ってみることにした。

カードはオンワードオークス 対 IBMビッグブルー。オンワードオークスはジャパンXボウル優勝2回、ライスボウルやパールボウルも優勝経験がある名門で、一方のIBMビッグブルーは2002年にXリーグに昇格した新鋭ながらもなかなか強いチームらしい。

で、熱戦が繰り広げられるスタジアムは「大井第二球技場」という。「ん? 第二ということは第一があるのかな?」と思って調べてみたら、そこは「大井ふ頭中央海浜公園」という都の港湾局が管轄する大きな公園の中の施設だった。

行ってみるとスタジアムの隣には「しおさいドッグラン」なんてのがあって、周辺の道でも犬連れの人がたくさん居た。

近くに羽田空港があるので、ひっきりなしに飛行機が滑空していく。

忙しい都会人が休日に体を動かしに来る公園、という雰囲気で、プロスポーツを観戦する場所、という感じは全然しない*1

ともあれ、広い公園をひたすら歩いて、スタジアムならぬ「球戯場」に到着する。

入り口前にテントがたっていて、そこでチケットを売っていた。観戦料は大人1000円で高校生以下無料。実は同じ球技場で今日は何試合も組んであって、その気になれば1000円で見放題らしい。

会場に入ると、前の試合(鹿島ディアーズ vs 明治安田パイレーツ)の第3クオーターだった。

観客席は正面スタンドに椅子席があったが、数が少ないのでさすがに埋まっている。ただ、正面スタンド以外であれば、どこでも好きなところで観られる程度に空いていた。

食料・飲料を調達して、息子に食べさせている間に試合が終わり、正面スタンドが空いたのでそちらに移動する。

やがて試合が始まった。アメフトを生で観戦するのは初めてで、テレビのように解説がないと何が起きているのか判らないかもしれない、と心配していたが、場内アナウンスで「ファーストダウン獲得しました」「ホールディングの反則があり10ヤード後退」等と逐一教えてくれたので、状況は常に把握できていた。また、この試合は幸運にも大変に白熱した好ゲームで、キックオフリターンタッチダウン(89ヤード独走)や29ヤードのタッチダウンパスなどのビッグプレーが出た一方、第4クオーターは1点を争う展開になった。

ぼくはアメフトには全然詳しくないのだけど、どのようなプレイで何点入るかくらいは知っていたので、特に第4クオーターの両チームの駆け引きは興味深かった。試合当初からリードを許していたオンワードがじりじりと詰めて遂に逆転のタッチダウンを決め27-23。残り時間は3分20秒ほどで、オンワードはポイントアフタータッチダウンでツーポイントを狙う(もし決まれば6点差になり、1タッチダウンを食らっても逆転されない)。

しかしさすがにIBMはこれを阻止。こうなるとオンワードとしては次のIBMの攻撃はタッチダウンだけは防がなければならない。

ところが残り時間59秒でIBMが逆転のタッチダウンパスを決めてしまう。27-29。これはオンワード厳しいかと思ったのだけど、選手たちは集中力を切らさずにその後ポイントアフタータッチダウンのフィールドゴールをブロックして止める。これが大きかった。

これで攻撃権を得た後は小刻みに時計を止めながら着実に距離を稼ぎ、最後は残り時間8秒からのプレイで37ヤードのフィールドゴールを決めて再逆転。30-29。さすがのIBMも力尽きる。

まるでドラマのような試合展開で、一緒に観ていた息子はもちろん、ぼくも非常に興奮してしまった。

試合後、選手たちがスタジアムの出口に並んで「応援ありがとうございました」と挨拶してくれる。

翌日の新聞やインターネットのニュースサイトのどこを探してもこの試合結果が出ていなかった。社会人一部リーグとはいえ、マイナー競技だとそんなものらしい。

無論、こういう試合ばかりでもないだろうけど、こんな感じで頑張ってくれるのなら、たとえメディアが取り上げなくとも追いかける価値はある、と思った。

とりあえずパールボウルの決勝戦は6月17日、さすがにこれはテレビ中継もあるらしいので、忘れずにチェックしよう。

*1 無論社会人リーグはいわゆる「プロ」とは違うが

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カバー画像はWikimedia Commonsより。
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