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KONO's Diary-休むに似たり



2008-03-19 [長年日記]

_ [イベント] 学習会議@NHK

またもやイベントに参加する。

今回は百式の田口さんの仕切りで、NHK教育テレビの語学番組の製作スタッフとブロガーとで意見交換をしようというイベント。開催告知

内容は、まずNHKの方*1からこの4月(正確には3/31)から始まる新番組「テレビで中国語」を題材に、番組制作の裏側でスタッフたちがどのような意図を持っているかについて語ってもらった後、「画期的な語学学習番組」について参加者たちから自由に意見を出し合う。チームに分かれて意見をまとめ、発表した後、軽食が出て懇親会、という流れ。

この新番組の「テレビで中国語」なのだけど、聞いてみるとなかなか気合いが入っている。

もともとNHKの語学教育番組は、毎年4月に始まって翌年3月までのカリキュラム、というパターンなのだけど、これは必然的に「4月は多くの視聴者が集まるがその後だんだん脱落していって翌年3月までついて行けるのはごく少数」という流れになってしまう。具体的な数字は教えてもらえなかったが、書店で販売する番組のテキスト、これ、折り返し点の10月に売れる部数は4月に売れる部数の半数程度であるらしい。この「脱落者」の数をなんとか少なくするために、「テレビで中国語」では以下の工夫を凝らすという。

1.難解とされる中国語の発音をラップに乗せて練習しやすくする。このラップのコーナーはネットでも公開する。サンプルとして一つラップの動画を観せていただいたが、たしかにこれなら楽しく勉強できそうな感じ。

2.文法はビジュアルイメージを駆使して、理解しやすくする。

3.トークショー等の「文化コーナー」を設けて、単なる語学教育だけではなく中国そのものにも親しめる情報を発信する。本日現在、中国に関してはあまりよくないニュースもあって、親しむには「逆風が吹いている」状態ではあるけれども、日本人としては「13億人もの人々が住むご近所さんの国」を今後敬遠し続けるわけにもいかないだろう。

4.NHKの語学教育サイトゴガクルと連動して、予習復習の題材や、覚えたフレーズを使うチャンスを提供する。このゴガクルというサイト、今回初めて知ったのだけど、すごく充実してます。早速会員登録もしてしまった。

5.小池栄子が「一学習者」としてレギュラー出演し、視聴者と一緒に勉強する他、毎月末は「おさらい回」とする番組内容で脱落しそうな人をフォローする。ぼくは小池栄子は村上龍とやっている「カンブリア宮殿」を観て知っている程度だけど、これは適役だと思う。

こんな感じで、このたびの中国語講座はかなり充実している。さらに、今日みたいにブロガーを呼んでイベントも開いてくれたし、番組趣旨のプレゼン中に番組内で講師をつとめるローラ・チャン李 浩がナマで登場するしで、番組を制作される方々の気合いが入っていることは十分に感じられた。ぼく自身、この番組で中国語を勉強してみようかと思ったし、今後他の人にも勧めたいと感じている。

今回、こういう機会をいただいたことについて、百式田口さんとNHKエデュケーショナルの方々には大変感謝している。どうもありがとうございました。

……ということで、もしできることなら、今後さらに良くなっていくことを願って、以下にいくつかのフィードバックと提案をば。

まずイベントの内容について、番組内容のプレゼンはローラ・チャン生出演も含めてこれ以上はないサービスをしていただいたのだけど、質疑応答の時間がなかったのがちょっと残念だった。ぼくは「番組制作者として、この番組でどのような目標を掲げたいか」みたいな質問がしたかった*2。ぼくはこういう時に「良い質問」を出すのが苦手なのだけど、この手のイベントでは質疑応答の時にたいていすごく良い質問が出るように思うし。

また、3/31放送開始の番組について3/19にブロガーイベント、というのは、タイミング的にちょっと遅いかも、という気がしないでもない。ぼくの口コミなどたかが知れてるが、番組の性格上「第一回放送までにどこまで宣伝できるか」が非常に大きいようなので。無論、あまり早過ぎても効果がないかもしれないけど、あと二週間くらい早いタイミングが良かったのではないかという気がしている。

あと、NHK教育で昨年放送したアニメ『電脳コイル』で、ぼくは最初見逃していたのだけど放送開始して一ヶ月後くらいに「アンコール放映」で五週分一挙に放送してくれて、それで追いついてそのまま最終回まで見続けた、ということがあった。語学講座でも、4月に始めて一ヶ月くらい経った5月の連休の頃に「一挙再放送」みたいなことをやると、最初に間に合わなかった人たちも途中参加できるのではないか*3

以上、いつになくクソマジメに書いてしまったが、今回の件は早く書いた方が良いと思うので、とりいそぎ。

(追記:田口さんによる裏話がアップされていた)

*1 語学番組を制作しているのは「NHKエデュケーショナル」という会社の方たちだそう

*2 後の懇親会でちょっと聞いてみたのだけど、これは実はかなり答えづらい質問らしかった。視聴率が目標ならマイナー言語の講座を放送しづらくなってしまうし利益を出し過ぎると「受信料下げろ」という話になってしまうようだし。NHKの方を困らせるのは本意ではないので質疑応答でぶつけずに済んだのは結果的には良かったのかもしれない……。

*3 エラソーに書いてるけど、既にやっていたりして。もしそうだったらゴメンなさい。

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カバー画像はWikimedia Commonsより。
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