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KONO's Diary-休むに似たり



2007-11-17 [長年日記]

_ [] カイト・ランナー

「スゴ本」blogのDainさんが「これぞ今年のNo.1スゴ本、自信を持って、オススメできる」と断言しているし、そもそもは渡辺千賀さんが発信源ということで、これは是非読まねば、と思ったのだけど、この本、刊行は2006年3月で、現在はあまり流通しておらずAmazonではプレミアがついている。しかし、図書館で探してみたらあっさりヒットしたので早速借り出した。

旧ソ連が侵攻する前のアフガニスタンで、成功した父親を持ち、召使といっしょに暮らす主人公。冒頭しばらくは退屈だが、その後ストーリーが動き出してからは目が離せなくなる。でも、「巻置くあたわず」でぐいぐい引っ張っていく感じではなく、この先どうなるのか気にしながら少しずつ読み進めていくような感じ。あまりの展開に読み進めるのが辛くなる個所もあった。確かにこれは、涙なしでは読めません。

一般市民が翻弄され続けるアフガニスタンの現代史の中に、精緻なストーリーを組み立てた作者の力量は見事。「こんなストーリー展開で最後はどう決着をつけるつもりなのか」と途中で心配になるほどだけど、着地もきれいに決まっている。読んで決して愉快になる本ではないが、読んだことを後悔はしないでしょう。映画化されて、アメリカでは来月公開らしいので、日本でもこの本が増刷されるなり文庫化されるなりして、入手しやすくなるだろう。

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カバー画像はWikimedia Commonsより。
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