«前の日記(2007-06-30) 最新 次の日記(2007-07-08)» 編集

KONO's Diary-休むに似たり



2007-07-05 [長年日記]

_ [] 2ちゃんねるはなぜ潰れないのか?

日本のインターネットを語る上で欠かせないWebサイト"2ちゃんねる"の管理人ひろゆき(西村博之)が日頃考えていることなどを「語りおろした」本。本書の冒頭でも言及があるが、養老センセの『バカの壁』以降、"著者"本人は文章を書かずに喋り、それを編集者だかライターだかが文章化して本にまとめる、というスタイルがすっかり定着してしまった。こういう本の作り方って、ぼくは感覚的には「ちょっと違うんじゃないの」という気がするのだけど、その実なにがどう「ちょっと違う」のかよく判っていない。たぶん「適当に喋っただけで本になる」著者の人に嫉妬しているのでしょう。

そういうぼくも本書は興味深く読めた。以前からこのひろゆきという人はちょっと独特な視点を持っているなぁと感じていたけれども、本書では彼独特のものの見方が遺憾なく発揮されている。2ちゃんねる絡みの訴訟の話からWeb2.0やグーグルの話まで飄々と語る様子は、面白がっているような、醒めているような、よく判らない語り口なのだけど、"Web2.0とはマイナスイオンみたいなもの" "Googleのイメージ戦略のうまさはホワイトバンド並み"等々の「ミもフタもない」物言いはやっぱり面白い。そこには「他の人がどう思おうと知ったこっちゃない」という強さも感じられて、なんだかんだ言っても並みの才能じゃないなあと思わずにはいられない。

佐々木俊尚氏や小飼弾氏との対談を含め、インターネットに深く関わった人がホンネのところでぶっちゃけ話をしている貴重な本。インターネットの力を肯定する人もそうでない人も、きっと得られるものがあるだろう。

[]



あわせて読みたい rss
«前の日記(2007-06-30) 最新 次の日記(2007-07-08)» 編集
カバー画像はWikimedia Commonsより。
Permission is granted to copy, distribute and/or modify this document under the terms of the GNU Free Documentation License, Version 1.2 or any later version published by the Free Software Foundation; with no Invariant Sections, no Front-Cover Texts, and no Back-Cover Texts. A copy of the license is included in the section entitled "GNU Free Documentation License".
画像提供元:http://commons.wikimedia.org/wiki/Image:Field_of_hay_bales_-_omeo.jpg