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KONO's Diary-休むに似たり



2007-01-25 [長年日記]

_ [映画] それでもボクはやってない

周防正行監督が10年ぶりにメガホンを取った作品のテーマは痴漢冤罪。26歳のフリーターの青年が満員電車で痴漢をしたという疑いをかけられ、警察署に連行される。同じ警察署に別の痴漢オヤジが捕まっていて、こちらは早々に罪を認めて釈放されるのに、フリーター青年は頑強に否認したため拘留され、起訴、裁判まで行ってしまう。実際に起きた事件を元にしており、同様の事件は明日自分の身にも起こるかもしれない。

二時間以上の映画なのに途中全くダレることなく、ENDマークが出るまで時間を忘れて見入る一本。途中展開にやや唐突なところも散見されたので、本当はもっと長尺だったのをここまで刈り込んだのだろうと思う。DVDになるときには「完全版」「ディレクターズ・カット版」が出るのかもしれない。

大人になり、実家を出て一人暮らしをする前にマンガ『ナニワ金融道』を読んでおくべきという話があったが、同様に日本の警察・検察・裁判所の限界を知るために本作を必ず観ておくべきだろう。

ぼくが思う唯一の瑕疵はタイトルで、映画館で入場券を買うときに「"それでもボクはやってない"を一枚お願いします」と切符売り場で発声するのが異様に恥ずかしかった。館内はガラガラで、多分興業的にはそんなに入らないような気もするが。

それにしても、今後司法改革等がいろいろなされて本作が「2000年代初頭の日本の歴史を扱った作品」になればよいのだが。主人公たちが裁判でたたかうのに、フリーターで時間の自由が効くから好都合、という展開なのだけど、そんな設定も早く歴史になって欲しい。

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カバー画像はWikimedia Commonsより。
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